土井けいじが仕事で男磨き~望んだものを手に入れるトレーニング1/3~
こんにちは。
土井けいじです。
新年度も落ち着き、6月になりました。
業界にもよりますが、繁忙期等もないところが多く、新しいトレーニングを始めるにはちょうどいい月ですね。
僕もこれまで色々なチャレンジやトレーニングをしてきましたが、そもそもなぜそのトレーニングをしてきたかについて振り返ってみました。
今回は振り返った内容と、トレーニングのおかげで手に入れてきた”3つの資本”について綴っていきます。
前回の記事もご覧ください。
土井けいじが仕事で男磨き~想いを行為にするトレーニング2/2~
https://keiji-fashion.hatenablog.com/entry/2023/05/16/024050
物心両面の豊かさ
ベンチャー企業を立ち上げようと準備を始めた当初は、『物心両面の豊かさ』を追い求め、トレーニングを重ねてきました。
『物心両面の豊かさ』とは、京セラの創業者稲盛和夫氏が提唱した言葉で、物質的な側面と精神的な側面、両面から幸福を見出すといった考え方です。
この考え方は、現在も京セラの経営理念となっています。
経営理念
全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること。
引用元 - https://www.kyocera.co.jp/company/summary/philosophy.html
僕にとって、『物心両面』で豊かであることはすごく意義のあることで、日常の些細なことをすべて「これもトレーニングだ」と捉えて取り組んでいるのも、すべてこのためだと言っても過言ではありません。
「物心両面豊か」だとなぜよいのか?
きちんと論述しようとすると、なかなか難易度が高く、それこそいい思考トレーニングになりそうですが、ここでは違ったアプローチをしてみたいと思います。
イメージがつきにくいものは「逆にして考える」「極端にして考える」と考えやすいぞと師から学び、以降そのような考え方をトレーニングしてきました。
物心ともに豊かでなかったら?
―人生何も持っていないことになり、不幸なのは明らかです。
では、「物」か「心」か、いずれかだけだったら?
・”物”のみ豊か:
必要なものは何でも手に入り、経済的には豊かだが、心から信頼できる友人や仲間はいない。数名友人はいるが、自分自身ではなく、自分が手に入れた”モノ”や”カネ”に引き寄せられているのではないかと感じ、心休まらない。
・”心”のみ豊か:
心の底から頼れる友人や仲間はいて充実しているが、先立つ”物”がないため、その友人や仲間との付き合いなどを断らざるを得ない場面が多数ある。
同じ体験や経験を共有できない場面がある。
ベンチャー企業の立ち上げを志す前の僕は、”心”の豊かさはあまりなかったです。
従業員として身を粉にし、深夜まで残業をすることが当たり前で、終電帰りも当たり前でした。
それによる対価は頂いていましたが、プライベートはほぼ無く、大変だったことを今でも覚えています。
しかしながら、当時はその頑張り方が人生を豊かにする唯一の方法なのだと信じて、日々トレーニングを積み重ねていました。
その頑張り方を数年続けていた頃、とあるご縁でベンチャー企業の社長さんと出会い、様々な経済の仕組みを勉強して、「従業員」という仕組み以上に、物心両面で豊かになれる仕組みが存在すること、その仕組みは、トレーニング次第で誰にでも手に入れられるものなのだと気づかされました。
人生の大半を占める仕事ですが、どんな仕事をするにせよ、頑張ることだけは確定しています。
それならば、どうせ頑張るのであれば、物心両面で豊かになれるような頑張り方をしたいと思い、ベンチャー企業の立ち上げのためのトレーニングをスタートして、今に至ります。
さて、ここまで「豊か」という言葉を使ってきましたが、では「豊か」とは何でしょうか?
またまたいい思考トレーニングの素材ができました。
もちろん人それぞれ感じ方はあるでしょうし、定義の仕方もさまざまあると思います。
その中でも、僕が学んできた「豊かさ」の定義は、冒頭で述べた“3つの資本”が充実していることです。
“3つの資本”とは?
僕のいう“3つの資本”は、以下の3つのものになります。
- 人的資本...人間的な能力に関する資本
- 社会資本...社会における人間関係に関する資本
- 金融資本...経済力などの資本
物心両面の豊かさにおいて、3.は”物”の豊かさに、1.と2.は”心”の豊かさに関する資本です。
今回は1.の人的資本について、深掘りしていきます。
人的資本
人的資本を一言で表すのは難しいのですが、あえて言うのであれば”人としての魅力”です。
仕事にとらわれず、プライベート込みで人が人と接していくうえで必要な力です。
さらに言い換えるとすると、「人間力」。
「人間力」にどんな能力が包含されるのかについては様々な意見があるかと思いますが、経団連の以下の調査が興味深かったため、こちらを引用しながら人的資本について理解を深められたらと思います。
採用と大学改革への期待に関するアンケート結果(調査期間:2021/8/4~10/1)
回答企業数: 381社
引用元: https://www.keidanren.or.jp/policy/2022/004_kekka.pdf
こちらのアンケートは、企業から見た「採用したい人物像」を参考にするために採られたアンケート調査です。
本アンケートでは、大卒者に対し期待するものを、資質、能力、知識の3つの観点で調査をしています。
今回は、人間力の部分として、資質について見ていきます。能力や知識も重要な要素ではありますが、資質の部分がその能力や知識を得るための行動原理になると判断したからです。
<特に期待する資質>※上位3つを抜粋
主体性...84.0%
チームワーク・リーダーシップ・協調性...76.9%
実行力...48.1%
と、『主体性』及び『チームワーク・リーダーシップ・協調性』がダントツで上位に食い込んでいます。
この2つの能力は、大卒者だけでなく、どんな仕事をしているビジネスマン、ひいては全人類(言い過ぎかもしれませんが)に必要な資質だと僕は思っています。
ここで補足をひとつ。
「資質」と聞くと、「もって生まれた先天的なもの」という印象をもちがちですが、実は全くそんなことはなく、全てはトレーニングで習得できます。
実際僕も、ベンチャー企業の立ち上げを通して、これらの資質を身につけてきました。
立上げのことしか考えていなかったので無自覚でしたが、あのときの経験は、僕にとってのトレーニングだったなと感じています。
アンケートに出てきた資質のうち、僕が「これは本当に必死でトレーニングしてきたな」と思うのは、「主体性」「チームワーク」「リーダーシップ」です。
僕がこれらをどのようにトレーニングしてきたか、共有します。
(アンケートでは『チームワーク・リーダーシップ・協調性』とひとくくりにしていますが、ここではあえて分けて共有します。)
主体性のトレーニング
主体性は、特に意識してトレーニングしてきました。
従業員という仕組みのうえでは、ただ待っているだけで仕事が降ってきますが、ベンチャー企業の立ち上げにおいては、自分から主体的に動かない限り一切何も起きません。
何事も自分から主体的に発信し、行動していくことで、主体性を磨いてきました。
その結果、すべての行動の基準を自分で決めることができるようになっています。
チームワークのトレーニング
何事も、一人でやるよりもチームで取り組む方がパワフルです。
チームとして連携し行動するトレーニングを積んできました。
僕が好きなことわざに「早く行きたければ、一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め」(if you want to go fast, go alone; if you want to go far, go together)というものがあります。
短期的に見れば一人でやったほうが早いこともありますが、全員で勝ちたければチームで行動していけ、と僕は解釈しています。
僕が求める「物心両面の豊かさ」は、チーム全員で豊かになっていくことですので、チームで勝っていけるようトレーニングを積んできた結果、ともに豊かになっている仲間が多数いる状態を作り上げてきました。
リーダーシップのトレーニング
リーダーシップを発揮することこそ、社長の本当の仕事です。
どんなことが起きても矢面に立ち、従業員という仲間を守っていく覚悟で仕事に臨んでいます。
僕はベンチャー企業立ち上げの時から、「自分が100人の会社のリーダーだったら、どう行動するか?」を常に頭の中で考え、すべての行動をその前提で決定してきました。
その結果、実際にベンチャー企業を興した後も、仲間を引っ張っていけるリーダーになれたと自負しています。
まとめ
今回は、僕がベンチャー企業を立ち上げる当初に切望した『物心両面の豊かさ』について深掘りし、その中でも豊かさを示す3つの”資本”
・人的資本
・社会資本
・金融資本
について概要に触れた上で、1つめの人的資本について深掘りしました。
ベンチャー企業を立ち上げる準備段階でも人的資本のトレーニングは実施してきましたが、人的資本は一生磨き続けるものだと僕は考えています。今後も人としての魅力を磨いていきます。
土井けいじでした。