倉敷デニムも事業家も、大切なのは真似ること
株式会社Peace 土井けいじです。
ファッションを好きな方は、デニムと言えば何を思い浮かべますか?
リーバイス、ディーゼル、リー、ヤコブコーエンなどのブランドでしょうか。もしくはベストジーニスト賞やその受賞者をイメージした方もいるかもしれません。
おしゃれが好きな人に知っていてほしいのが国産デニム発祥の地、岡山県倉敷市児島です。
「倉敷デニム」という名前を聞いたことがある方も多いはずです。
今は海外からの注文が殺到しているそうで、人気は国内に留まりません。とはいえ、これまでの歴史は様々な問題がありました。
戦後に人気になった、アメリカ人が使っていた古着デニム。それまでも繊維を扱っていた児島の人々は自分たちでも生産できるのではないかと考えたそうです。
最初に取り組んだのはデニムをすべて分解することでした。デニムの生地は日本にはなく、ミシンはデニムの厚さに耐えられず壊れたそうです。結局、生地やミシンを輸入することで日本初のデニムは作られました。
僕も常々言われていることですが、学ぶことは真似ることです。華々しい結果を得るためにも、最初はとにかく徹底して真似ることから始めることが大切だと学んでいます。改めて、事業家であろうとなかろうと、仕事をするという点では誰もが実践したいポイントだと感じました。
児島はデニムだけでなく、学生服の生産もさかんです。学生服の生産量は、なんと全国の7割です。もしかしたら皆さんが袖を通した学生服も児島で作られていたかもしれませんね。
学生時代は何気なく着ていたかと思いますが、調べてみると学生服にはこだわりや技術が詰まっていました。
毎日着用することへの耐久性や冠婚葬祭でも使えるフォーマル感。そして、子どもが身に着けても大丈夫という安全性。日本の学生はそのような思いやりに守られていたんですね。
生産者の観点だと、全国の7割に長い間選ばれて続けているのは不断の努力の賜物です。突き詰めれば、思いやりと培ってきた実績が多くの人に愛される理由だと思います。事業家として僕も見習いたいです。
他にも倉敷には見どころがあります。倉敷美観地区にある「倉敷デニムストリート」はそのひとつです。デニムはもちろん、デニム生地の雑貨やデニムにちなんだ軽食もあります。青色のデニムソフトはソーダ味です。珍しい配色ですよね。
美観地区そのものも風情があって楽しめますよ。川舟流しという風流な体験もできるので、倉敷に寄ることがあれば試してみてください。
土井けいじでした。